DANGAN37 in 後楽園ホール
いや〜、カッコよかったわあ・・・初めて観た前之園啓史さんの試合「DANGAN37」。
4月に偶然ポスター見かけてから足掛け半年近く。期待以上に自分好みのボクシングスタイルだったことに感動。
パッとそのとき閃いた自分の『勘』が、間違っていなかったのがちょー嬉しい♪
※人生初めての一人後楽園ホール♪
もうね、まず登場したときの佇まいからしてノーブル。身長は172センチと一般男性としては決して高い方ではないけど、55.3kgのスーパーバンタム級の選手の中では割と高めっぽい?
小さい頭と肩の筋肉の張り具合、長い手足を始め全身のバランスがいいせいか、すごくスタイルよく見える。
アットホームなノリの応援の中登場した前之園さんは、リングに上がる前からすごく落ち着いた雰囲気で。挑戦者の青木さんとはまた好対照。
一番安い自由席(後楽園ホール南席の最後列から3列分が自由席エリア)だったから、細かい顔の表情までは見えなかったけど。なんか漂ってるオーラがファイターというより求道者的で、そのガツガツせず静かに闘志を燃やしてる感じがまたカッコイイ。
(近くで見たらまた違うのかも。まあかなり私のファン的バイアスかかってますのでw)
3ラウンドくらいまでは、距離を計ってるのか攻めあぐねてるのか、ちょっと歯痒い展開だったんだけど。
2回ダウンを奪ったあと、4ラウンドでたたみかけるようなラッシュからレフェリーが入ってTKOに。もう場内大歓声。こっちも思わず前之園コールで燃えてしまいましたよw
【追記】
ボクシングのレビューに関して非常に参考にさせてもらってる村木田一歩さんのリングサイドコラムでも、前之園さんの試合について言及されてた。嬉しい♪ 試合展開に関しては、やはり攻撃に転じるタイミングを計ってたということだったみたい。
試合後も丁寧にお辞儀してる姿がまた「あ〜、絶対この人イイヒト☆彡」*1って感じで、益々好印象。
そうなの、物静かで普通の青年風なのに、あのラッシュの猛攻のときだけ違うスイッチ入ったというか、そのギャップがすごくセクシーな人だな〜と思った。
ボクシングの試合自体テレビでロクに見たことないし、ましてや試合の生観戦も初めてなのできっといろいろ間違った見方してると思うけど。とにかく「また次も応援しに行くぞ!」という気にさせてくれた試合でございました。あー、本当にカッコよかった。ビデオあったら絶対に何度でも見ちゃうのに!!!*2
今日の試合でランキングまた変わったりするのかな?この階級のチャンピオン・芹江匡晋さんがまた凄そうなんだけど、そこまで、いや世界まで登り詰める人なのかどうか――今後も、じっくりお付き合いさせていただこうと思います。
で。
この日にやった他の試合では、中嶋孝文さんと臼井欽士郎さんの試合がめっちゃ盛り上がった。まさに実力伯仲。
ファイナルの國重隆さんと田中教仁さんの試合も面白かったなあ。
154センチの田中さんは國重さんとは10センチ違ってて、リング上で見てるとまるで大人と子ども。でも、相手の懐に入り込みボディにダメージ効かす戦術はこの身長差なればこそ。最後は負けちゃったけど、田中さんのキャラ立ちした闘い方もすごく興味深いものだった。
試合後、ツイッターでつぶやいたけど。
自分がやるなら断然柔術。これはまったく揺るがない。けど、何もルールを知らない素人がいきなり見ても、どっちが勝ったか負けたかわかりやすいボクシングの単純明快さは、やっぱりうらやましいなあと思った。
判定になればいろいろ微妙なのもあるだろうけど。たくさんパンチ打って相手をダウンさせた方が勝ち!というのは、組み合ってしまうと傍からは何がどうなってるのかわからない柔術に比べてやはりとっつきやすい。
柔術の試合(MMAじゃなくて柔術の試合ね!)も地上波でやってくんないかな〜と常々思ってる私だけど、ボクシングの持つ魅力について再確認させていただいた一日でありました。
前之園さん、これからも頑張ってね!!!