「ポケベルが鳴らなくて」最終回
いや〜、終わってしまいましたね「ポケベルが鳴らなくて」。さみしい。
(でも11月にまたやるから、今度こそ録画コンプリートしてまた見る!)
以前もこのドラマのことは書いたんだけど、もうちょっと真正面から「不倫ドラマ」として捉えてみようかと思います。
不倫。人の道、倫理に外れること。
しかし。
婚外恋愛自体はもう、日本の現代社会で容認はされないけど認知はされてる状態で。
本当に許されてないのはどの段階なんだろ?
1. 結婚してるのに、他の人を好きになること?
2. 好きになった人に思いを伝えること?
3. 両想いになること?
4. 二人っきりでデートとかしちゃうこと?
5. キスしたり手をつないじゃうこと?
6. 大人の関係を持っちゃうこと?
7. これまで築いてきた家庭を棄てること?
全部でしょ!という正論はおいといて。
昔読んだ内田春菊のマンガだかに「身体が通じ合っても心が通じ合ってないならOK」みたいな人が出てきて、それもまた私にはよくわからなかったけど。
身体と心に関しては、かなり微妙な問題だと思う。
ちょっと脱線するけど、発言小町でこんなのを見つけた。
「好きになってよかったって」私はアナキンがかつて告白してくれた場所がどこだったか思いだそうとしました。
ちょうど今みたいに校舎と体育館を繋ぐ陸橋の下で、アナキンの背後にはグラウンドと
田んぼが広がってて……ああもうぜったいそうだよ!
「私の気持ちはあのときから変わってません」
心が読まれてる!?
「オビ=ワンと別れて私と付き合ってください」
その時のアナキンはすごい綺麗な笑顔でした。
面白い。じつに面白い。
アナキンとダークサイドに落ちてしまえ!とも思うし、長い付き合いのオビ=ワン、振られたらきっと悲しむだろうなあとも思う。ま、ジェダイの好きにすればいい。
フォースの命ずるままに。
で、ここで問題なのはやはりフォース(理力)でも御しがたいジェダイの性欲なわけで。
内田春菊風に「身体と心を切り離して片方だけで処理する」ってのは、普通出来ないよね。
ましてや21歳。流されてしまえー!ストレッチシャツとフレアスカートの誘惑に負けてしまえー!(コラコラw)
これが「ポケベル」だと、誠ちゃんは50代。枯れたとまでは言わないけどw、ジェダイよりはそこらへん操縦しやすいはず。
となると、案外後戻りできないのは、身体で惹かれただけじゃない関係の誠ちゃんと育未の方だ。実際、家出しちゃったわけだし。
なのに、なのに。
・・・誠ちゃん、なんで育未と別れるんだー!
「守ってやれなくてごめん」って謝るなら、あそこでなんとか自分の感情押しとどめておいてやってよー!
ひとりぼっちの育未が、あまりにも可哀想じゃないかー!
麗子さんとの直接対決でも見せつけられてたけど、どう考えたって育未の方が不利。不利な勝負に引っ張り込んだ責任は誠ちゃんにもある。
だからこそ、私は最後に誠ちゃんに、幸せそうな顔して家庭に戻ってほしくはなかった。
ずるいよ、そんなの。
なのに「泥棒」とか、卑怯者呼ばわりされるのは育未の方なんだよなあ。
法律上もそうだしね。*1
ボロボロになったのは育未の方で。だからこその「守ってやれなくてごめん」なのはわかるけど。
「楽しい時間をありがとう」って、オマエはそれでいいよ。でも一人になってまたやり直しの彼女はどうなる?
よりによって最後に、過去形のセリフ言わなくてもいいじゃん、誠ちゃんよぅ〜・・・
麗子さんの気持ちも、じつは私にはよくわからない。
他の女性を追って家を出た男性と、また元通り関係を結び直せるものなんだろうか?
私はダメそうな気がする。そんな単純なものでもないのかな。
これだけ見てて「ぐぬぬぬ・・・」なんだけど、でもフィクションとしてはとても楽しい「ポケベル」。
不倫ドラマって、これくらいの対岸の火事的視線で見てるのが一番いいんだろうな(当たり前)。
*1:麗子さんは立場上、育実に損害賠償を請求することができる