GREATEST LOVE OF ALL


ホイットニー・ヒューストンが亡くなって10日。

当時つきあってた人と映画「ボディ・ガード」は観に行った記憶があるけど、自分でアルバムを買うほどのファンでもなかった。
でも流行ってたのは覚えている。他人様の結婚式でも「I Will Always Love You(オールウェイズ・ラヴ・ユー)」はやたらと聴かされたしw


最近になってちょっとYoutube巡りをしていて、「GREATEST LOVE OF ALL」の歌詞を初めて知った。


  I decided long ago never to walk in anyone's shadow
  If I failed, if I succeed, at least I lived as I believed.


    ずっと昔に決めたの
    誰かに頼ったりしないって
    うまくいってもいかなくても
    自分が信じるように生きていくわ


大スターが歌いあげるのに相応しい歌詞、でも彼女の最期を思うとなんだか皮肉な内容になってしまったように思う。*1

誰かの盾を頼って生きていくのは、自立した人生とは言えない。
でも、誰にも頼らないで生きていくのって、とても難しいことだ。


大スターの歌う歌詞が「たまには誰かに頼りつつ、ほどほどに生きていきましょうや」、というわけにはいかないだろうけど。

本当の自立って、たった一人で生きていくことじゃない。
信じてた自分の道に、ふと不安の影が落ちることもあるのが人生。だからそんなときは、ちょっとぐらい誰かの肩を借りてもいいと思う。


報道によると、トラブルを抱えつつもなんとか自分を立て直そうとしてたようだけど。
どん底から這い上がろうとする途中、ちょっと人生が上向きかけたように見えるときほど、思わぬものに足をすくわれることがある――特に、孤独に蝕まれているときほど。


一人で生きていけることと精神的な強さとは、必ずしも一致しない。

本当にGREATEST LOVEが自分の中にあることを強く信じられる人ほど、頼り上手なんじゃないかな。

*1:作詞者はこの曲がヒットしていた最中に、37歳の若さで亡くなっているらしい。病床にある自分自身へのエールのような歌詞だったのかもしれない