【リプライズ】真夜中のサイクリング
blog書きそびれているうちに、なんだか「天を恨まず」でやたら検索してくる人が多かった。テレビとかで取り上げられたのかな?
で、その次に多いのが、当然というかこの間の岡村ちゃんの新木場復活ライヴのエントリ。
ライヴ後、自分でも岡村ちゃん関係の記事を探す頻度が増えた。で、こんな企画記事で懐かしくなって、もう6年も前に書いた岡村ちゃんの「真夜中のサイクリング」をリプライズしてみようと思う。
岡村ちゃんの狙いどおりではないにせよ、なんとな〜く「岡村ちゃんの思い描いたものはちゃんと受け取れてたんだなあ」、と少し嬉しくなったので。
※以下、別blogで2005年6月2日に書いたエントリ「真夜中のサイクリング」より
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岡村ちゃんとの再会を記念して買ったのが「OH!ベスト」
Epic最後のリリースに岡村ちゃんもあまり気乗りしてないとか、
つくりにあまり気合が入っていないだとか聞いたが、
それでもこれを入手したことで「真夜中のサイクリング」に出会えたことに、自分としては感謝している
5連速式の軽快さ 誰かいつもマーガリン潰してる
ポテンシャル抜きで全快が 負けん気の決心
ドメスティック気味の大空を今 広く高く深く
新しいスタイルで
(作詞:岡村靖幸「真夜中のサイクリング」)
出だしのところでもう、一枚の絵が浮かんでしまった
明け方の街を自転車で二人乗りする、もうそれほど若くはない男女
男のジャンパーの袖口にしがみつくことをためらう女は、異性を惹き付ける自分の魅力について
自信を失いかけているのかもしれない
男にしても無難な人生に埋没しかけている日々で、
それぞれが現実の中で挫折や閉塞感を感じている
でも
まだ諦めきるほどの年齢でもなく、自転車に乗り風を切るスピードに、新しい何かへの
かすかな希望を見出している、そんな二人
タイヤの下で潰れているマーガリンは、挫折や絶望の象徴だ
醜くべとついたそれに対し、自転車はゆったりと独特なペースで、明け方の風をはらんで進んでいく
この鮮やかな対比の美しさを一体どう形容したらいいのだろう
日常の中でマーガリンのべとつきを薄々感じながら生活している者であれば、少なからず胸が痛むに違いない
もちろんシリアスなだけでなく、「5連速式って何だよ?5段変則のことか?」とつい突っ込みたくなる
名詞の使い方とか、「ドメスティックgive me」に聴こえる岡村節とか、
従来からの魅力もちゃんと備わっている
20歳代の締まった身体でキレのよいダンスを踊り、無邪気に、溌剌と
シンガーソングライターダンサーを演じていた岡村ちゃん
そんな彼の姿を覚えているだけに、活動を休止してまた引きこもってしまうのでは?と思わせる状況は
なんだかとても切ない
でも
この曲は当時30代後半を迎えた、岡村靖幸以外のだれにも書けない曲だ
この曲を聴いて、岡村ちゃんが今後復活した暁には絶対DATEしよう!と心に堅く誓った
・・・いつになるかわからないけど・・・