2011岡村靖幸LIVE「エチケット」in 新木場STUDIO COAST


生まれて初めて、ナマで動く岡村ちゃんを見た。


彼がデビューしたときから曲は聴いてたし、以前ファンブログもやってたくらいなのに。いろいろあってライヴには行ったことがなく。
(というか、岡村ちゃんが普通にアルバム出したりしてた頃、私はライヴ全般が嫌いだったのだ。なぜか。レコード(CDじゃない時代ですよ、コレがw)だけ聴いていたかったのよね、今となっては我ながら理解不能な心理ですが)


前回の復活ライヴのときは、実父が死にそうだわ自分も出産直後だわ、肝心の本人は再逮捕→収監、というスッバラシイまでのコンボで果たせなかった初DATEが、2011年9月にもなってようやく叶ったわけです。


また逮捕されてないか?アルバムのジャケ写撮ったあとリバウンドでデブってないか?がファンとしては二代関心事だったわけですが、とりあえずライヴはちゃんと、ほぼオンタイム(15分遅れ程度)で開始。ガタイいいなあとは思ったけど、別に太ってるわけでもなく、登場した岡村ちゃんは普通にカッコよかった。


踊れるアレンジだしライティングもキレイだし、何より場内のファンたちの「待ってたよ、岡村ちゃん!!!」な勢いがスゴすぎる。
時雨のライヴでは20代前半くらいの若いコばっかりなので、自分がいることの違和感をイヤというほど感じてたけど。中にいてまったく違和感ない年齢層のファンが、岡村ちゃん以上にノリノリに弾けてる様は本当に壮観だった。


・・・んでもね。

やっぱ、もっと若い(自分も岡村ちゃんも)うちに観たかったなあ。
MC替わりのキーボード演奏のときの岡村ちゃんとファンの掛け合いが、なんだか綾小路きみまろのそれみたいに感じられてしまったんだわ、哀しいかな。


完成度高いし、曲はみんな懐かしいものばかりだし、むっちゃ楽しくてノリノリな2時間強だったんだけど。
もう少しピリピリくるような、自分に違和感を感じさせる要素がほしかった、というのは贅沢な望みだったんだろうか?

いや、それは他のアーティストに譲って、今の岡村ちゃんのノリを楽しめばいい。そうも思うんだけど。


私は、岡村ちゃんのこの曲がものすごく好きだ。


岡村ちゃんといえば「青春」なんだけど、この曲には「過去の青春」を振り返る視線はまったくなくて。まごうことなき中年に至りながらも、その年齡と切なさの融合がひっそりと美しく提示されていて、「この人はこんな世界も持っていたんだ」と聴いててドキドキしてしまった。


そういう46歳の岡村ちゃんらしくて、でも新しい世界観が打ち出されるのは、ひょっとしたらこれから、なのかもしれない。

ぶっ続けで歌い、踊り続けるステージングを50代に向かおうという人には求めない。いや、やってくれてももちろんいいけどw

でも、きみまろ路線じゃなくてファンに「うお、こう来ちゃったか!ありえねーーー!」みたいに感じさせてくれるような、リ・フレッシュボーイな今後の岡村ちゃんに期待したい。そんな印象を持った復活ライヴだった。


岡村ちゃん、場外級のファールじゃなくて普通に出塁してね!待ってるよーーーー☆彡