世界選手権2011男子フィギュアの結果と自分の試合に向けての雑感など


震災により延期になったフィギュアスケートの世界選手権。昨日が男子シングルのフリーで、ものすごい劇的な流れにビックリ。


織田信成選手はジャンプの飛び過ぎ(ザヤる*1という言葉を初めて知ったw)、期待の高橋大輔選手もマサカのシューズのビス抜け。この間のオリンピックで織田選手の靴紐切れにも驚いたけど、こんなことあるんだー!と家でテレビ見ていて悲鳴を上げてしまった。


日本人選手として最後に登場した小塚崇彦選手が、失敗した二人の分や震災以降の日本のあれやこれやを背負って、とんでもないプレッシャーの中魅せてくれた演技は本当に素晴らしく、最後の方は涙が出てしまった。



ちょっと前の「上手に滑るけど地味で華がない、ひ弱な坊ちゃん」という印象から、見事に脱皮したと思う。フィギュアは好きだけど大して詳しくはない自分にも、押しも押されぬメダリストの貫禄はしっかりとわかった。
こづこづ、本当におめでとう♪


で、フィギュアに関しては単なるお茶の間ファンなので、以前はただ放映を見てれば満足だったんだけど。
自分も種類は違えどスポーツをするようになって、あそこまで昇りつめる人たちの努力の半端なさが、本当にちょびっとだけどわかるようになった。


足元がアップになって映ると、自分の全体重とジャンプやスピンの回転で加速した分の過重を受けてるにも関わらず、そのエッジがまっすぐなのに驚く。紐が切れたりビスが抜けるくらいだから、相当な力を受けているはずなのに。
発生させた力を無駄なく伝えるエッジワークは、効率がいいのと同時に見ていてとても美しい。


上に向かってジャンプする力と、水平方向に回転する力。この方向の違う力を統合するには、相当な背筋力が必要だろうし、回転力を殺さないまま柔らかく着氷するためには、膝や足首の柔軟性はもちろん、上半身の力と下半身の力をコントロールする腰の動きがとても重要なはず。
体幹と腰のキレが重要なのは、どのスポーツも同じなんだと思う。


※ちなみに、フィギュアスケートの力学的説明ではここが詳しかった。よくわかんないとこも多かったけどw、「おおお、こうなっているのか!」と読んでてワクワク。柔術も、基本は発生したor吸収した相手の力を梃子の原理でどうやって自分の力に変換するか、なのだと「頭では」理解してるんだけど・・・なかなか・・・orz


女子選手ほど衣装の露出は多くないから、男子選手たちの肉体がどんな感じなのかはわからない。でもきっと、脱いだら背中から肩、腕にかけてはすごい筋肉がついてるんだろうと思う。ガチガチに重い筋肉じゃなくて、しなやかで柔らかい筋肉。いいなあ。

その上で、当日起こる想定外のアクシデントにも動じないメンタリティも兼ね備えてるわけで。
うーん、スゴイ。すご過ぎる。


比べるのもおこがましいくらいだけど、初めての試合を控えてすでにビビりまくりの自分には想像もつかない世界。

とはいえ、考えようによっては(規模ははるかに矮小だけど)、そんな人たちのいる世界の万分の一かを垣間見られるのかも知れず。


減量がうまくいくかとか、試合当日までどんな練習したらいいのかとか、とにかく今の自分は気持ちが取っ散らかっている。
でも、試合までの時間は有限だし、急転直下で自分が急にうまくなることもあり得ない。
先生も応援に来られないから、気持ち的にもとても心細い。一緒に同じ試合に出る人たちは、自分のコンディションを保つのがメインで、誰も私のことまで心配してるヒマはないだろう。


あ、書いてて心配になってきてしまった・・・どよ〜ん・・・


いやいやいや、「でも、頑張るぞ!」と思ったから、感想をブログに書いておこうと思ったんだw イカイカン。

自分は世界を背負う必要もないんだし、自分なりのテーマからぶれずに、それが実現出来る試合になるように頑張ろう。


・・・あ〜、でもやっぱ緊張する〜・・・!今からもう指先冷たくなって、手の平に汗かいてます・・・当日、どうなることやら(^_^;)

*1:正確にはザヤック違反ではなくてコンボ違反らしいです。