Facebook、はじめました


ちょっと前からやってたんです、Facebook。そう、登録に実名を強要するという評判のw

全然IT詳しくないくせに、何か面白そうだと感じると近づかずにはいられない。最初はおっかなびっくり、登録してはアカウント削除というのを2,3回は繰り返してからようやく本格始動、という感じ。だからまだとても使いこなしてる、という段階ではないのだけど。


登録した当初はやりとりできる「友だち」*1も少なくて、何をどうやったら楽しいのかまったくわからなかったけど。
数は少なくても同じ趣味(私の場合はもちろん柔術)を持つ「友だち」がいると、話しててとても楽しい。この「楽しい感じ」と「それをなぜ実名でしなきゃいけないの?」というとこが、やってみないとピンと来ない部分かなと思った。


矛盾してるようだけど、やってるうちにどんどん自分の中で実名は記号化してきた気がする。会話している相手の存在感は増すけど、反比例するようにその人の名前が実名であることの重さが軽くなる、というか。

実名であることで、お互い「自分はアヤシイ者ではありません」と担保したところからコミュニケーションが始まる。だからこそ、Fecebook上でつき合ううちにどんどん実名だろうが匿名(ハンドル等)だろうが、どっちだっていいじゃないの、という雰囲気になる。


その安心感からか、「相手が信用するに足る人間かどうか」がわからないままツイートするTwitterに比べて、各段に話しやすいというのは正直感じた。140文字制限もないから、いくらでも話そうと思えば話せるし。
「近況」として立てたスレッドやツリーに該当するものは、コメントさえつけばどんどん後ろに長くなっていく。
「続く」「承前」という形をとっておかないと、ひとつのツイートだけで内容が誤解されて拡散する、というTwitterのようなこともない。

この点を「Facebookは賛ばかり」と取るかどうかはおいといて、ある意味心地よい空間なのは確かだ。


Twitterでもこれまで、いわゆる著名人や業界人と呼ばれる人たちがどんどん新しいつながりを見つけて、そこから新たなビジネスや展開が広がって行く様をたくさん目にしてきた。
けれど、それはあくまで「実名」(芸名等も含めて)とその人の「社会的業績」とがある程度一致している一部の人たちの話だ。

気軽にツイートできる楽しさはあれど、そういう風にネットで得た「つながり」が実生活に影響を及ぼすダイナミクスは、一般人にはほとんど起きない。
(オフ会や読書会・勉強会の場で新しい交友関係が広がり、知己を得ることはもちろんあるんだけど)


逆を言えば、限られた数の「友だち」と趣味や日常のささやかなことを語り合っている程度だったら、実名制のFacebookでも特に怖いことはない。だって広がらないんだから。

Twitterのようなスピードと拡散効果も期待出来ないけど、多分それは両方を使い分けることで実現した方がいいのかもしれない。

このあたりは、あまり親しくない人でも「あ、この人知ってるかも?」程度ですぐ「友だち申請」をして交友関係を広げていくタイプか、反対に交友関係を絞って(友だち申請が来てもなかなか承認しないで)付き合うタイプか、によって違うとは思うけれど。


特に自分のように、闇雲に見知らぬ他人と交友関係を深めることに対して用心深い人の場合は、不安なら無理して広げる必要はないだろう。実際、申し訳ないけど保留にしてる友だち申請は私にもあるし、逆に断られた相手もある。*2


Facebookに興味がないとか、怖いから近づきたくない、という人が無理にやることはない。でも。
もし「興味はあるけど実名なのがちょっと・・・」という人がいたら、むしろ知ってる人3人くらいを誘って揃って登録してしまえばいいと思う。
リアルの交友関係そのままを持ち込んで試してみれば、なあんだ、これなら別に怖くないや、と思ったり、怖くもないけど特に楽しくもないよ、ということがわかるはずだから。


新しいツールは、新たに始めることで被るリスクを最小限にする工夫をした上で、身軽に飛び込んでしまうに限る。
実名は登録しても検索結果に出さない設定はできるし、友だちと認めた人にしかプロフィールを公開しないことも可能だ。それでいて、ウォールという各人が持つ掲示板で取り上げる話題によっては、フルオープンにすることもできる。

(悩ましいのが「友だちの友だちにも公開」、という設定だけど。限定しているようで、じつはほぼフルオープンに近くなる可能性があるので、そこらへん心配な人は「もう私は友だちにだけ公開で全部通します!」でもいいと思う)


ネット上には使い方のハウツーがたくさん公開されているので、それを参照しながら少しずつやっていけば、なんとなく雰囲気はわかるだろう。

そもそも単なるツールなんだから、無理して全機能を使い倒そう!と思わなくていいはず。いや、自分が出来ないからそう言っちゃうんだけどw


本当はFacebookページを自前のコンテンツで作ったり、ニュースフィードに取り込む情報がバラエティに富むようになったら、もっと楽しめそうな気がしている。でもまあ、Twitterも並行してやっててそこそこ時間取られちゃうし、慣れたら追々でいいや。慣れないうちは機能面でいちいち覚えることが多いし。


ということで、これはあくまで現時点でのFacebook使ってみた感想、ということで。

以下、面白く読んだ/参考になった記事をクリップしておきます。


<参考記事>

1.Facebookとは?に関するもの

■シンプルさを失うTwitter、排他性を失うmixi - /アゴラ(小川浩)

■Facebookの普及に見る米国の社会階層性と、『米国=実名文化論』の間違い/macska dot org 

■「とりあえずやってみる」のスケーラビリティ/Island Life 

■Facebookが楽々と世界で普及していった本当の理由/もとまか日記 

■Facebookの春のBAN祭り騒動を見て感じた、ネットで実名を名乗る空虚感がハンパなさそうな件/もとまか日記 


2.使い方に関するもの

■FacebookのBanというかアカウント停止復元方法/ぬふふ.com 

■facebookで自分のブログ記事を表示させる方法/ナナピ 

*1:FacebookSNSなので、コミュニケーションを取る人を「友だち」として登録する。登録しない人にもツイート内容がフルオープンなTwitterとはそこが違う。

*2:当面、あまり「友だち」の範囲を広げるつもりはないかな・・・広げるのはもう少しFacebookに慣れてからになると思う。