父の命日


3年前の11/1に父は亡くなった。食道ガンだったけど、直接の死因は内臓系の機能障害。ガンで死ぬってのも体力いるのだ。


父の死にあたっては、未だにちゃんと泣いてないし、まだ自分の中でケリがついてない気がする。
第二子の妊娠・出産と父の闘病時期がかぶっていて、見舞いのときも大変だったし、葬儀関係も喪服の胸をはだけて授乳しなくてはならない場面が何度かあり、そっちの方で気持ちがとっちらかっていた。
小学校に入学したばかりの息子の方が、ちゃんと泣いて淋しがってきちんと「お別れ」していた気がする。


冷たい娘だが、死体となった父の身体に触れなかった。怖くて。
亡くなる前から、目は濁ってるし体温は下がってくるしで、どんどん「そっち側」に近づいていく父を目の前にして、気がおかしくなりそうだった。この人は本当に、私の父だった人なの?

意図していたわけではないが、臨終の瞬間にも間に合わなかった。でもそれはそれでよかった気がする。
亡くなる前日は一晩中私だけがついていた時間帯があったので、かなり疲労もしてたし。


で、そんな薄情な娘は、命日だからと実家に行ったりもしない。
事前に実家の母に父の好物(栗最中)を贈っておいたので、その程度で。


一度ちゃんとそのときのことを書いておかないと、自分の中で区切りがつかないのかもしれない、けど。
以前ちょっと書いていたブログも、ついこの間サービス終了になってしまった。
データ移管も特にしなかったので、webの波にあの文章たちは吸い込まれていったはずだ。
特に「とっておかなきゃ」と思えなかったんだよね。
あのブログに書いたことは、そのとき吐き出すのに必要だったというだけで。


整理がついていないことなので、いいタイミングがくるまでこのあやふやな気持ちのまま、持ち続けていようと思う。