うまくなりたい

また間が空いて、久しぶりの柔術。遅刻してしまったせいもあって、少し緊張しつつ道場の扉を開ける。
本当は遅刻して行くのはどうかなーと思ってたんだけど、ここで行かないとまた間が空きそうだったので、思い切って行ってみた。

着いたら柔軟・基礎練・打ち込みが終わるところで、いきなり技術練習からやるハメに。うう、激しく不安。


前回も、相手の股間をすり抜けて体勢を変える、というのはあったんだけど、今回はモロ相手の顔の上にまたがって、お尻で相手の頭を押さえつけて固定してから腕拉ぎに持っていく、みたいな動きで。見てるだけですでに「???」な上に、また例によって組まされた相手が中学生Sクン(高校生じゃなくてなんと厨房だったのですよ!最近の子は本当にもう、発育いいよなあ〜)。なんかもう、向こうも「またこのオバサンか・・・」みたいな感じ。
(や、多分気のせいだろうけど。それだけ気後れしてるわけですよ・・・)


彼は目の前で先生が実演した技をすぐ覚えて、すぐ再現できる。でも、こっちはダメ。かけられながら「えっと、こっちの手でこっちを持ったらそのあと回って・・・」とか考えていても、当然できるわけもなく。
相手の腕を押さえ込みつつ、自分の手をぱっと切り替えて、みたいなのが、まったく頭に残らない。パズルみたい。わかんないなりにやってみるけど「違う、こっちの手」「あ、そうかこっちだ」「いや、そうじゃなくて」「あれ、こっち?」「そっちは合ってる。自分の手をこっちに」「こうか・・・あれ、この後は?もうまたいでいいですか?」「まだ、こっち絞めて」「(こっちってどっちだ?)・・・せ、先生〜・・・(←白旗宣言。自力で技を再現できると思ってない)」みたいな、もうギャグとしかいいようのない有り様。


彼は若くて柔軟性があるので、こっちが渾身の力で締め上げても、まったく堪えない。涼しい顔。見かねて先生が他の人に交代してくれたけど、その人も「うーん、力入れてる割に全然効いてない感じですねー」だって・・・ち、ちくしょー。
かけてる側が必死の形相の割に、まったく技として効いてないのが面白いのか、他のみんなにも和やかに笑われちゃったし。情けない・・・つーか、悔しいよう〜・・・!


技術練がこの有り様なので、その後のスパーなんて推して知るべし。3本くらいやったと思うけど、袖や手をつかまれると、それへの防御策がまったくない。こっちの攻撃パターンは皆無。知ってる範囲のことなんてたかが知れてるので、とにかく相手から離れないように、でも抑え込まれないように体勢を保つのが精一杯。
防御姿勢もあるけど(カメとか)、そこから自分がどう動いていいかわからないので、常に隙ありあり状態でやるしかない。うーん、こんなんでいいわけないよなあ。


前回、ちょっとした出来事があった。
その直後、池田さんにもTwitter上で


  @IKEDA_Satoshi: 週1くらいは目標に出来るとイイですね。

って言われて、グサッと来たんだけど。
ちょっとした出来事と、このひと言のタイミングがあまりに一致していて、いろいろ考えずにはいられない。
なんとなく、「もうちょっと頑張って道場通わないと!」って、神様(というのは大袈裟だけどw)から促されているような気分。


目下の悩みは、月に1〜2回程度しか道場に通えないこと。それを補うはずの家での練習が、満足にできてないこと。
ここらへんはツイートでボヤいたけど、土日は道場の休館日と重なることも多い。平日は夜しかクラスがないけど、仕事が終わった後には夕食の支度と子どもの世話があって、実質家を空けるのは無理。家での練習も、やってると子どもたちがワラワラやってきて「オレもやるー」「○○ちゃんもじゅーじゅちゅするー」と、ほとんどできず。家族が寝静まった夜や早朝なんて、住宅事情からできるわけもなく。


ここらへん、言い訳なんだとは思う。でも、自分としてはそれなりに切実なつもり。ほかの人に相談してみたい気もするけど、


  @IKEDA_Satoshi: twitterでは饒舌なのに、不思議ですねぇ…。

と池田さんに言われちゃうくらい、道場内で気楽に話せる人は少なく。なるべく頑張って話しかけてはいるけど、質問まではまだまだかなあ。
先生にも「家でどう練習したらいいですか?」とは聞いてるけど、さわやかに「何度でも教えますから( ´∀`)」って返されちゃう。それってつまり、もっと道場においでってことだよね・・・


スパーやる体力は、少なくとも以前よりついたとは思う。でも、それだけじゃやっぱりダメだ。
技を体系的に理解して、それを自分の身体で再現できる技術が必要。どこが急所で、そこに効くのはどういう形なのかすら、まだ全然頭の中でまとまってないので、もうちょっとそこを勉強した方がいいのかな。
ただ、身体で再現はどうしてもネックなんだよなあ・・・組み技だから、相手がいないとなんとなくピンと来ない。そして柔道経験者の夫からは、「もうさんざんやったからやりたくない」と、練習台拒否宣言がすでに出ている始末w


ここ数日道場で帯昇格する人が続いたせいもあって、余計なこと考えちゃってんだろうな。
まああの中のだれより下手でキャリアがないので、だれかより上手になりたいとかは望まない。


でも。


もっと、もうちょっとだけ、うまくなりたい。