黒帯とはあきらめない白帯である

久しぶりに道場へ行った。予想していた以上にダメダメだった。


4月後半から仕事がひとつ増えて、どうしても身体が疲れていたし、行けそうな日と道場の休みが重なったり。ということで、前回行ってから間が空いてしまった。家で毎日練習してる真面目な生徒ではないので、やらないと出来たことも忘れる、出来なくなる。それは予想していたけど。


このところ一緒に組むことが多いのが、高校生くらいの男子。身長が近いし細身だから、女性の私と組ませるにはちょうどいいのはわかる。でも、打ち込み練習ですらモタモタしてる私の相手をすることは、強くなりたくて通ってるであろう彼にとって、まったく本意ではないだろう。
見かねた先生が、途中から別の人と相手をチェンジしてくれたけど、本当にあまりの出来なさ加減に申し訳なさ200%。ヘンなとこも蹴っちゃうし・・・orz 


意味ないとわかってるくせに、つい「ごめんなさい」「すみません」、と口に出る。もちろん、彼からの反応はなし。でも、道着のつかみ方が間違ってたりすると「違う」とは言ってくれるので(「こうして」、とまでは教えてくれないんだけど。口で説明するの、難しいんだよね)、四苦八苦しながらついていく。


性格的に、こういう状況のとき過剰に相手の気持ちを深読みしすぎるタイプなので、
「あー、きっと私のこと、どん臭いやつだと思ってるよな」
「他の人とやった方が絶対勉強になるはずだし」
「私なんかと組まされても、ちっとも面白くないよね」
等々、つい考えがマイナスな方向へいく。
でも、それが何ひとついいことに結びつかないことはこれまでの経験でさすがにわかっている。


ので、道場からの帰り道、つい愚痴ツイートを垂れ流してしまった。
早速何人かの人がリプライをくれた。ありがたや。「ヘタクソな新人とやるのも勉強のうち」うーん、本当にそうだといいんだけど。

夫に「やっぱそういうものかなー」と聞くと「いやー、そんなことないでしょ。やっぱうまい人とやる方が勉強になるよ」バッサリ。即死。ううう・・・


あまりに出来なかったので、今回はスパーはなし。他の人がやってるのをじっと見る。
私と組んでた彼が、自分よりちょっと実力が上っぽい仲のいい先輩と組んでいる。すごい楽しそう。笑ってる。と思うと、真剣な表情になったり、バックを取られて必死になって振りほどこうとしたり。
その表情が、刺さる。ごめんなさい。もっとうまくなります。それしかないのを痛感する。

自分が高校生くらいで何か運動やってたとして。
自分の父親くらいで、自分よりヘタクソな人の相手をするって、どういう心境だろう?
まあ、どう考えても楽しくはなさそうなのは確実・・・


でも。
愚痴ツイートにリプライくれた一人、id:kukkyさんがこう言ってくれた。
※注:「股間君」=私と組んでくれた彼のこと。何回かヘンなとこ蹴っちゃったかも、と書いたばかりにこんな名称が・・・

おつきあいしてくれた股間君に報いるためにも一所懸命練習すればいいんだよ!そして自分に後輩ができたときに同じように練習をつきあってやれば相殺なんだよ!スポーツとはそんなものさ!

学生時代に部活動をやってなかったので、こういう考え方が出来てない。いや、大人だから頭ではわかるけど、やっぱり体得できてないというか。

それをこの歳から勉強できるって、やっぱりありがたいことだな、と思う。
彼が私をどう思うかとか、本当に勉強になるかはまだわからないけど。
ともかく、「このオバサン、前よりはマシになってきたんじゃね?」と思ってもらえるよう、これからもっと真面目に家での練習に励むことにする。頑張ろう。


ちなみに、タイトルは私の好きな柔術家の言葉。いや、黒帯なんてあり得ないけどさw