柔術の練習が出来ない間、どうしようかということについて

右手ギプス生活5日目。
整形外科の先生には、とりあえず2週間は右手使用厳禁。状況によっては更に2週間延期、と言われてるので、今後の練習をどうするか道場の先生に相談に行った。

天気もよくうららかな日。まあなんとかなるよ、柔術人生はまだ長いんだし。という思いと、せっかくヤル気になってたのにな〜、これからどうなっちゃうのかなあという落ち込んだ気持ちとが交互に顔を出す。
他にスポーツなりお稽古ごとなりを続けてた人なら、この手の踊り場的な時期はよくあることなのだろうけど。そういう経験がこれまでの自分には一切ないので、今のような状況には滅法弱い。


気持ちの整理をする間もなく、短時間で道場に到着。
先生にはどういう状況でどうなったのかを聞かれて説明したけど、「運動、ほとんど初めてなんですよね・・・」と言われ、思わず言葉に詰まる。
そうなのだ。「初心者大歓迎!」とは書いてあっても、それは「柔術初心者大歓迎!」という意味であって、スポーツ全然やってない初心者がやるには、やっぱり柔術ってハードル高いものだったのかも←いまさらそれを言う!?

一応最初に説明はしたけど、こんなに初期に、しかも大したことやってないうちにケガするとは、道場側も想定外だったはず。
でも、今さら言っても仕方ない。とりあえずギプスがあるうちは練習中止。見学したいならいつ来てもいいし、ビデオで練習風景撮って家で勉強してもいいですか、と聞いたらOKだったので、日を改めてまた来ます、と伝えた。

参考になりそうな本も借りてきて、お礼を言って道場を辞す。でも。

・・・あ〜、なんかやっぱ落ち込む。リアルの友人知人、家族からいろいろありがたいご忠告を言われたのを思い出し、帰りのバスの中で半分泣きそうになる。やっぱり向いてない選択しちゃったのかなあ。


あまりにもガックリ来たのでそのまま家に直行する元気がなく、近所のお気に入りのカフェで少しお茶してくことにした。
大きめのボウルに入ったカフェオレを飲みながら、さっき借りたばかりの柔術の本を読む。お、単独練習のページがあるじゃん。ふむ。あ、これいつも打込みでやってた形と同じだ。

この格好だったら、右手を使わないでも練習出来そうかな。おおお、これとこれを組み合わせるとこの技になるのか。
あー、用語と型がいっぱい載ってるー。そうそうそう、こういうの知りたかったんだよー。


・・・気がついたら、すっかり気持ちが上向いていた。帰って来ても妙に浮き浮きしていて、しょげて出て行ったのを知っている夫には「どうしたの?妙に機嫌いいけど」、と怪しまれる始末。

あー、やっぱ柔術面白いっ!早く治してまた練習したい!
とりあえず練習お休み期間に、ちょっと頭の中整理してから新たな気持ちで再開すればいいや。そう思えた。再開する日のために、腹筋鍛えて柔軟しておかなくちゃ♪


本を読んでると、柔術って本当にパズルみたい。池田さんがツアーで徳島の道場見学した話をツイッターでしてたけど、見てるだけでも楽しいっていうのも、なんだかわかるような気がする。だって、本でこれだけワクワクするんだもん。

載ってる技が出来るようになるには、ひょっとすると年単位で時間がかかりそうな気がするけどw、でも時間かかってもいいや。自分なりのやり方で進歩していけばいいんだから。

いままで何かあると、すぐ落ち込みモードになって悪い方に思考が向かってた自分。それ、これからちょっとずつでも変えていけるかな。いけるといいな。そんなことを思ったりして。


いや〜、しかし数ヶ月前には想像もしなかったなー、まさか自分がカフェで格闘技の本広げてニヤニヤするような人間になっちゃうだなんてw