プレイバック2009(後編)

「プレイバック2009(前編)」の続き。

去年、「2009年はもっと文化的な活動に参加したい」と思っていた。それほど高尚なものではなく、単に映画やライブ、展覧会等にもっと回数行けたらな、という程度の目標だったのだが。
だが、6月には楽しみにしていたライブ(時雨のツアーファイナル)もチケットは買っていたのにどうしても行ける状態ではなく、パスしてしまっていた。そのときの状態では、7月の企画ライブ(トキニ雨#12)もダメかも、と思ったけど、場所は野音。初めて時雨を見た場所でもあったし、天気が悪くなかったのもあって思い切って参戦した。結果的に、行ってよかった。

ライブはもちろん楽しかったけど、「野外ライブに一人で行って楽しんで来れた」、という経験がよかったように思う。ずっと頭痛に悩まされてたけど、そんなの吹き飛ばすような時雨の爆音がとても心地よかった。

仕事に行く以外は引きこもりがちだったので、久しぶりにプール通いも復活させてみた。大分ブランクあったけど、1000m弱はまだ泳げる体力があるのがわかって嬉しかった。
その後定期的ではないもののスイミングは細々と続き、やはりスポーツは精神衛生上必要だ、と実感。特にネガティブになると内省モードの取り込まれがちな自分の性格上は。

9月あたりは旧知を深めたりしつつまったり過ごし、10月。Twitterを始める。ここが結構大きかった。
タイムライン(TL)という、自分に構成出来る余地*1があるものの、時間枠には縛られる、という新しいメディアに触れることが出来たのは、大きな収穫だった。

replyの応酬については、やはり旧来のコメント返しの延長にあるとは思うが、それ以外での自由度が高い点で、自分にはとてもフィットした。
年齢層は自分より低めだし、IT系や思想系、学生・学究派、経営者といった職業の人が多い点で、必ずしも自分の趣味嗜好と一致してはいない。でも、「TLに自分のつぶやきを垂れ流す」というメディアを面白く展開する数人の人たちの存在を知り、その活躍を目の当たりに出来たのは、とても刺激的で楽しい経験だった。

11月には新たに自分の興味を引く現象もあり、抑うつ傾向に入ってから遠ざけ気味だったネット全般に、本格的に復帰してしまった。
今さらながら自分は「一般的にはマイナー、でも自分の興味を引く現象の情報収集や分析」が好きだったんだなあ、と改めて思い直した。

そして12月。
こうしてつらかったことを振り返って、文章化出来るくらいに距離が取れてきたことが、とても嬉しい。
自分の性格や物事の受け取り方に関して、よくわかった一年だった。
Twitterの「フォロー、リムーブご自由に」は、敢て言うのもアレなのだけれど、そういう風に物事とつき合ってもいいんだ、ということを知るために、この一年はあったのかな、とも思える。
リアルの人間関係も、フォロー、リムーブ、リフォローはありだ。時にはブロックしたっていい。とにかく、自分がそれを選択している。そう自覚することが大事だと、この一年を過ごしてきて思う。

いつも「去年より今年、今年より来年がいい年になりますように」と思ってきたけれど、長い人生、こういう停滞期があってもいい。初めてそう思えた2009年だった。

来年、どんな年になるかな。楽しみ。

*1:フォロイーを自分で選べるという点で