バリバリ伝説

「(人によっては)年収がX倍くらいアップ(しちゃうかも)勉強法」(笑)*1なる本の評判が妙〜によろしいので、でも自腹切って買うほどのもんかわからなかったので、図書館で半年待って読みますた。
結果。私にはあまりピンと来ず。
年収上げるには勉強が必要→勉強は嫌々じゃ身につかない、続く仕組みを作ること、という至極もっともなことが書いてあるだけで。

で、どうもこの手のビジネス書を読んだときに感じる「・・・・・・・・」な気持ちの理由が、なんとなくわかってきた気がする。

成功する人はね、元から持ってるんですよ、いろんなものを。
この本の著者も、下から慶応エスカレートに入れてくれる財力を持った親に育てられ、学生のうちに妊娠しても出産して育てられる環境(親が面倒見てくれる)があって。
多分今の職につかなくても、黙って会社に勤めていれば新入社員時代の10倍とまでいかなくても、大企業に潜り込めれば5倍くらいは余裕で行く人だったのでは。
そういう人が入社した企業でバリバリやれば、そら金はいくらでも貯まりますがな。

もしも著者が、「大学は一応出たけど地方の無名女子大で、地元の中小企業に勤めたけどいろいろ大変で、あーしてこーして勉強していった結果、最後にはわらしべ長者のように年収1千万円をもらえるようになりました!」というような成功の仕方をしてる人だったら、もっと自分としてはシンパシー感じられた気がする。ほんでもって汎用性もあるんじゃないかと。
あと、実際出産を理由に順風満帆ルートから転げ落ち、40歳過ぎてからなんとか引っかかる先に潜り込んでなんとか成功(っつー表現もナニだが)をつかんだ、とかね。

まあぶっちゃけ、嫉妬なんでしょうがね、こういう気持ちは。
ただ、著者は日本の女性の働き方がM字曲線を描いてしまう理由がわかってる人だし、国の施策に携わる委員会のメンバーにも選ばれてるような人なのだから、一流大に入れなかった、もしくは高卒、専門卒でも結婚して家庭を持てるようなサラリーがほしい。そういう層に向けての解決策を示唆する内容を望んでしまうのだけど、それはいかんのでしょーかね?
今彼女が盛んに宣伝してるのも金融資産の増やし方だけど、そもそも生活費に余剰がない人間には投資なんてできっこないっつーの。
持てる者はどんどん富んでゆくスパイラルがあるのに、持たざる者は益々縮小していくのがこの世の中でございますよ・・・。

しかりこりずにビジネス本漁りは続く。
勉強本ものではこっちの方に期待・・・ええ、もちろん待ちますよ、図書館で半年(爆)。

「鶴の恩返し勉強法」茂木健一郎
※要するに自分が心地よくなれることが年収アップにつながる、ということらしいのだが。また読んだら感想書くかも。

*1:ちゃんと題名書くと著者がチェックしててコメントされちゃうみたいで、そーゆーのはウザイので敢えてちゃんと書いてません。なので、万が一ご本人が読んだりしてもコメントしないでスルーしてね、頼むから。