空回りするココロ〜または”初めての「激励賞」”〜


世の中に「激励賞」というものがあるのは、ボクシングの試合のとき耳にしていたので一応知っていた。

けど、元々格闘技観戦のファンじゃないし、たまに同じ道場の人の応援に行くときもあまり聞いたことがなかったので(自分が)、どういうものか詳しくわかっていなかった。


スポンサーとかタニマチみたいに、大口の援助はできない。でも、自分の好きな選手は応援したい。
そういう一般のファンの応援手法のひとつだということは、たまたま青木さんのTwitterをきっかけに知った。

今回、プロになって初めての試合に臨む同じ道場のK賀さん。よりによって試合の応援には行けないので、何か出来ないかなーと考えてたところだったので、「よーし、それじゃ”激励賞”ってヤツをあげてみよう!」と思いついた。


大体私の好意っていうのは空回りすることが多いので(これまでの経験上w)、受け取る側に迷惑にならないように一応事前に先生にこっそり聞いてみたり、ネットで激励賞の作法(?)について調べてみた。

問題は、同門の人間からお金もらうことをK賀さんがどう思うかなーってことなんだけど。まあでも、断られたらそのときはそのとき。ということで準備して雨の中、金曜夜の道場へ向かった。


練習には時間の都合で間に合わなくて、着いた時にはスパーがあとラスト3本、みたいなタイミングで。

運良く試合前日の道場に顔を出していたK賀さんに、ちょっとドキドキしながら祝儀袋を渡してみた・・・が。


対戦相手がまさかの契約体重オーバーで不戦勝。一応試合はやるけど、勝っても負けてももうK賀さんの勝ちは決まってた、ということをそのときに知るという間抜けさ。うう、超絶ダサい〜・・・!(T_T)

(妙に意気込んでやったことが、こういう風に空回りするパターンが割と多い・・・自分の試合とか試合とか試合とかorz)


当然、K賀さんも「え、こんなのもらえないですよ!」って固辞してたけど、こっちも包んできてしまった手前、もうほとんど押し付けるような形に。

「そんなこと言わないで受け取ってくださいよ!せっかく雨の中このためだけに来たんですから!」

「・・・あ、ありがとうございます・・・」

もともと、固辞されるほど高額なわけでもないし、結局受け取ってもらったのでした。ちゃんちゃん(^。^;)


私の場合、家庭と練習のバランスが結構難しくて、いまは週1、よくて週2くらいしか練習できないのが悩みのタネで。

でも、独身で時間の自由が利く立場であっても、フルで仕事をしてそのあと毎日のように練習して、プロへの切符を掴むことがどれだけ大変なことなのかは想像に難くない。

プロになったって、今度はプロであり続けるのがものすごく大変だろうし、ましてやそれ一本で食べていけるほど甘い世界じゃない。


それでもコツコツ練習して、あまつさえ私のような上達の遅い人間と一緒に組んで練習してくれるK賀さんのことは、出来る範囲で応援していけたらなーと思っている。


毎回試合の応援に行けるわけでも、激励賞出せるわけでもないだろうけどw。

K賀さん、これからも頑張ってください。応援してます・・・!


いまは我が道場のプロ選手はK賀さんだけなんだけど、もし他にもこういう人が出たら嬉しいだろうなあ。

例えばもしマスターがそんな風になったら、「あの人が中学生のとき、よくスパーやったもんよ〜♪」なんて自慢しちゃったりしてw


頑張ってる若い人たちの姿を見るのは、こっちもとても勇気をもらえるというか、勝手に「自分も頑張ろう!」と思えてとてもいい刺激になってる。

生粋の格闘技ファンじゃないので、こういう身贔屓みたいなスタンスでいいのかなーと思ったりもするけど。
一緒に練習しながら、みんなが一歩ずつ進んでいくのをこっそり眺めつつ、これからも応援していきたいと思っております。


みんな、頑張ってねー!(*´∀`*)