週末に親戚の集まりがあった。
ちょっと雰囲気のいい割烹風のお店で、おいしい料理と楽しいひとときを過ごした。
しかし今回。メインのおもてなしはお料理ではなく、なんと「蛍」。


手入れの行き届いた日本庭園の一角に、小さな水辺が用意されていて、そこに蛍が放し飼いにされている。それを見物する、というところまでがパッケージされているコースを堪能してきたのだ。
・・・なぁ〜んだ、出来合いの自然体験か。はい、仰るとおりw でもあの光りには、例え似非ネイチャーだとしても心が動いたよ、私は。


正直言って、本物の蛍を見たことはあってもそれははるか遠い子どもの頃であり。オトナになってから見た経験は夫ともどもなし。子どもたちに到っては、まったくもって初めての経験。


真っ暗に照明を落とした室内を抜けて、やはり真っ暗な縁側から庭園を臨むと。
8ミリほどの小さくて弱い光が、ふらふらと飛んだり明滅している。
光りは8ミリだけど、蛍本体の光る部分はもっと、もっと小さい。
間違えたらぷちっ!とつぶされてしまいそうw


でも。
あんなに小さくて、あんなにはかない光りだったんだなあ。
よくドラマで(最近だと「龍馬伝」ね)、大群が群れをなすようにして飛ぶ場面や、もっと大きくて強く光る場面が出てくるけど、全然そんな感じじゃない。
そこがむしろ、命のはかなさをより感じさせるというか、闇夜だからこそ見つけられるものたちの存在を改めて思わされた。


もちろん、もっと自然の多い地域ではまた違うだろうし、子どもたちもすぐ忘れて、日常のゲームやテレビという刺激の多いものに飲み込まれちゃうんだろうけど。

でも、たまにはこういうイベントもいいな、と思わされた。
蛍狩りが出来る地域にお住まいの方。それはお子さんにとって得がたい経験だと思いますよ。
下の子がもうちょっと大きくなったら、またゆっくり見物してみたいなあ。