Give it all


いよいよ明日は試合当日。これまで散々緊張してきたので、お腹痛くなるような感覚はさすがになくなってきたものの。

朝起きてすぐ体重を計ると、微妙にオーバー気味かも?こりゃヤバイ!というので、早速朝のウォーキング&土曜の練習に顔を出すことを決める。ここまできて計量で失敗だなんて、冗談じゃない・・・!


意気込みの割には、また10分ほどの遅刻。慌てて道場の扉を開けると見慣れない男性が一人・・・と思ったら。なんとマスターが髪を短くしていた。びっくり。かなり切ったなあ。

・・・いやいや、短くしてもカッコいいッスよ!目元が涼しいから、それが強調される感じで。もちろん、いつもの長いのも雰囲気があって似合ってるんだけど。いっそもっと短くてもイケるのでは?


と、驚きと共に参加した試合前日の土曜クラスでは、他の道場仲間にイジられるイジられるw 

「あれっ、今度道着を着るのは試合当日じゃなかったんですか?」とブログをチェックしてるS井さんに突っ込まれ、M田さんには「優勝狙って下さい!」とまた言われ(100%ないから!!!)、S谷さんには聞きたくないって言ってるのに「対戦相手、検索したけど本当にスゴイですよ〜」とからかわれ、もうみんな絶対楽しんでるとしか思えない。

でも。
家で悶々としたり家族に当たり散らしたりしてるより断然いいや。やっぱり来て正解。
打ち込みも久しぶりにフルでやれてなんだか気分すっきり。


途中から女性会員のK山さんも来てくれたので、ネイルに行って小指につけてもらった金星を自慢する。もちろん縁起を担いでのこと。
K山さんが「いいじゃないですか〜☆」と言ってくれたのに気を良くして、つい先生にも見せると。


「・・・相手に取られるポイントが2つくらい減るかもしれませんね」


ガーン、それってひょっとしてかなり悲観的な展開を予想されてるってことなんでしょうか・・・(T_T)


技術練習は、私の試合対策としてバックを取られたところから前転してガードに戻すのと、マウントから逃げるのをまたやってくれた。あとはラペラを使った締め技を。でも「(ラペラは)riverさんは試合でやれないでしょうが」って、わざわざ言ってくれなくてもわかってます、先生・・・!(ToT)


で、今日の練習はここまで。
本当はスパーも軽めにやりたかったけど、多分軽めになんて出来なくて疲れが残りそうだったから。


みんながスパーしてるのを座って見てると、動いて汗をかいた身体が段々冷えてくる。それと同時に、気持ちもトーンダウン。
見てるはずが、ついぼーっと明日のことを考えてしまう。イカイカン。

黙想して、掃除して、着替えたら本当にもうおしまい。次に道場に来るときは、もう全部終わってるのかあ・・・


帰る時、みんなが「頑張って」と言ってくれた。ありがとう、頑張ります。
緊張するけど、あとはもう自分の力だけでやらなくちゃ。


自転車置場でマスターと一緒になったので、図々しくも「あの〜、何か言ってもらえないでしょうかね?」と聞いてみたけど。
なんか困ったみたいな顔して、無言で去って行ってしまった(な、何故!?)。

・・・いや、社交辞令的な「頑張って下さい(棒読み)」を口にするのは容易なれど。
「あとはもう一人で頑張れ」
ありがたくも師は、それを無言のうちに教えてくださったのだと思うことにします・・・。・゚・(ノ∀`)・゚・。


道場からの帰り道。道路の両側には並木になった百日紅が満開。白、薄桃、濃桃、紅。白から濃い赤に近いピンクのグラデーションの房がたわわに揺れる中、自転車を漕ぐ。


試合のあと、何か変わるのか、それとも変わらないのか。いまはまだわからないけど。

いろんなことの鍵は自分が、自分だけが持っている。明日がどういう日になるのか、それは全部自分次第だ。


何回も、いろんな人から「頑張って」と言われて、「頑張ります」って答えたけど。

だれかのためにじゃなくて、自分のために、自分に向けて「頑張る」って言えなきゃ嘘だ。

頑張ろう。5分間、どこまで出来るかわからないけど。
「もう頑張れない」ってとこまで、頑張ってみよう。


風に揺れて咲く百日紅、その花びらの雨の中へ一歩、ペダルを踏み込んだ。